滝を訪ねて京北へ。
その昔、日蓮宗の僧を言い負かした織田信長の親戚が身を潜めたという「滝又の滝」
台風の影響が心配されたけど、水量は治まったみたい。
ただ、山道は荒れていた。
車を止めてから川を上流へ1.2キロほど歩く。
ほとんどけもの道。
おそらくここも水が通ったのだろう。
草が一方向に倒れている。
橋は崩れてている。
道はところどころ、消えている。
途中ですれ違った夫婦は「滝までたどり着けなかった。あきらめて帰るわ」と言っていた。
それでもめげずに進む。
石を飛び越え、川を渡る。
ふと目の前が開けた。
糸のような水が落ちていた。
優美な滝。
水滴がそこらに飛び散って光になる。
水は冷たくて、足がびっくりした。
こんなところに隠れた織田信長の親戚は、
本当は見つけてほしかったんじゃないかな?
きれいで清々しい場所で、誰かが訪ねてくるのを待っていたんじゃないかな?
帰りの山道、若者とすれ違った。
「ここをめげずに歩いたら、たどり着けますよ」とアドバイスした。
2人に希望を与えられたことも、喜びです。