ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

あの世とこの世のわかれ道

「 あの世とこの世のわかれ道、六道の辻
平安京の生と死を考える~」
という町歩きに参加する。

京都の形は風水に従って作られているが
洪水などで次第に住民が北東(洛陽)部分に集まった。
人が亡くなると、そこから一条戻橋を渡って西へ
あるいは、松原橋を渡って東へ送られたらしい。

あの世とこの世の別れ道として辻があった。
辻には寺があり、身体と魂が分けられ
身体は野に運ばれ鳥葬や風葬で葬られた。

六道辻 ー 鳥辺野
五辻  ー 紫野、北野、平野、連台野
柳辻  - 吉田山、高野
帷子辻 - 嵯峨野、嵐野
椥辻  - 東野、西野、栗栖野

など、今でも辻と野はセットになっているらしい。
今日は松原通りを歩いた。
六道辻を通り、六道珍皇寺へ。

ここには小野篁が祀られている。
この人は昼は御所に仕え、夜は閻魔さんに仕えていたとか。
祠を覗くと非常に大きい。

小野篁の正体とか、
清水寺に舞台がある理由とか
陰陽道が実に科学的だったとか
ウラ側から見た京都の姿を説明してもらった。

昔の京都は、おどろおどろしかったんや。
不思議な事も多かったんやろなぁ。
ほんでも人間はたくましく生きてきたんやなぁ。