ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

オモロ王

例年、年末はバタバタして家にいないのだが、
今年は初めてM-1グランプリを見た。

いやぁ、エラいことになっとるねぇ!
コンビ結成10年以内の若者がこぞって、「誰が一番面白いか」を競ってるんよ。
「俺らはテレビ出るためにがんばってんのとちゃう。
日本で一番オモロくなるためや」
とか
M-1はくすぶってる人間のためにあるんじゃ」とかキバむいて、
4分間に命掛けて
競うのは、面白さなんよ。

こんなん、ガチガチでは笑かされへんよ。
ネタくって
ボケてノッて突っ込んで。

平和やねぇ。
みんな、すごいわ。
今の若者の才能は、お笑いに行ってるんとちゃうか。

ニットキャップシアターには、吉本から流れてきた稀有な新人君がいる。
「”お笑いやってる”と言うてた時は女の子受けもいいんですけど、
“演劇やってる”と言う今は理解してもらえないんです」
と言うていた。

演劇にも青春かけてる人間、ぎょうさんおるねんけどねぇ。
「誰が一番感動させられるか」とか、測れへんもんなぁ。
仮にそんな大会があったとして、審査員は誰や?
中井貴一さんとか、か?