ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

文明開化の音がする

大阪の友人、入洛。
川床ですき焼き。
ここは大正時代から営業しているらしい。
川風は気持ちいいし、満月だし、
シチュエーションは最高!

テーブルですき焼きを作ってくれる
おばちゃんも機嫌がいい。
「私を気に入ってくれはった奥さん(お客さん)がいた」
という話をしてくれる。
20年くらい前のことらしい。
食事に誘ってもらったので、同僚を連れて行ったら
『あんなジャコはこれから連れて来んといて』と言われたそうだ。
自慢なのか、何度も話してくれる。

「酔うてはるんですか?」と聞くと
「今夜はビール5,6本飲んだ。飲まんと仕事できるかいな」との答え。

友人との会話は邪魔されっぱなしだったけど、
ザラメのお砂糖で調理されたすき焼きの味は絶品でした。

時代が変わっても、これをおいしいと思うお客さんは続いていくだろう。
そこで働く人が日々思っていることも、そう変わらないのかもね。
10年後のおばちゃんも、幸せであれ!