ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

生き物がかり

前の家も、前の前の家も、私の回りにはいつも動物の気配があった。
ある時は、壁にみっしり張りつき、
ある時は、金色の尻尾をふわりとかすらせ、
ある時は、夜中にメリメリと壁をあけ、
ある時は、6角形の家を作った。
様々な生き物の呼吸は好む好まざるに関わらず、私の生活に身近なものだった。

新しい家に移ってからは、
その息遣いがめっきり減ってしまった。

引越しして間もない頃、
足の長い蜘蛛を発見した。
荷物にまぎれて来たらしい。
名残虫だ。共存することにした。

だが蜘蛛にとって、ここは厳しい環境らしい。
(しばらく動かないなぁ)と思って触ってみると、ポロポロと崩れてしまった。
あぁ、蜘蛛君逝ってしまったか。

というわけで、生き物がかりは卒業です。
また新しいお友達が出来た時は、紹介します。