ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

ベルギー木の匠の技

京都工芸繊維大学の美術工芸資料館へ。

1階は今日から始まった「ベルギー木の匠の技」展。
ヨーロッパは石の家が多いと思っていたら、
ドイツやフランス、ベルギーには木造建築もあるようだ。

フランダース地方の家の写真や
道具、図面、映像などを観賞。

グリム童話に出てきそうな斧が並んでいた。
重そうだけど、鋭さは感じられない。石器ぽい感じ。
家も、ぽってりとかわいい。
パッチワークで縫い合わせたみたいに、丸みを帯びた壁やドア。

木を整えている映像を見た。
丸太に斧を打ち込んだ後、メリメリと剥いでいた。
ザ!木こり!
ワイルド!

2階では、日本の建築家 白井晟一氏の「精神と空間」展。
1階とは対照的な、ビシーッとした家。
計算されつくした障子の配置、屋根の角度。
かんなで薄く削った、ツルツルの木肌。

白井氏のエッセイや写真、書を見ても、
繊細で几帳面な雰囲気が漂っている。

木にも職人にも建物にも、国民性ってあるのねぇ。
1つの資料館で2つの世界を感じました。