ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

ミナ・コレクション

先日書いた、mina perhonen(ミナ・ぺルホネン)に招待された。
閉店後に行われる、2月にパリで開催された2007秋・冬コレクションの上映会。
デザイナーの皆川明氏も来るそうだ。

前回書いたごとく、ここのお洋服は非常に高価である。
私は一着も持っていない。
店員さんに声をかけられるほど、私が興味深く見ていたのだろう。

コレクションのテーマは「村祭りに集まる少女達」
三角巾にスカートやスパッツを重ね着した女性15人が次々集まってくる。
素朴だが、素材、生地、デザインは凝っているようだ。

10分間の映像終了後、皆川氏が話したのは、「感じること」の大切さ。
「着る」ことは、「実感する」こと。
今はコンピューターが発達して
世界中の出来事を「知る」ことはできるが「感じる」こととは違う。
そんな、時代からこぼれ落ちたようなものを大切にしていきたい。
服を作ることで、社会や時代や人生と関わっていきたい。
物腰の柔らかい、人当たりの優しそうな人だが、語っていることは情熱的だ。

冬用のコートは、
ビロードとボアとウールでできた生地。
それぞれの糸をからめ、
柄によって織り方を変えているそうだ。
発想は以前からあったが、工場が見つからず、
何年も世界中を探してやっと完成したとのこと。
そりゃ高価なはずだわ。

目的やこだわっていることは、演劇に通じるなぁ。
ここの洋服は、着心地もいいんだろうなぁ。
今度行くときは、見るだけじゃなく、感じてみたいんだけどね。
懐もあったかくしていかないと、怖気づきそうね。