ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

悪童日記

アゴタ・クリストフの『悪童日記』を読んだ。
この悪ガキ双子、いい子達なのだ。
よく働くし、精進する。
戦争やユダヤ迫害など社会の風潮に惑わされず、
自分達の規範を大切にする。

文体は簡潔で、
目の前で起こる出来事のみを書き連ねた日記である。
だが、時々ぐっとくる。
電車の中で泣きそうになって、慌てて本を閉じた。
結末は、えぇぇ~っ?!という展開で、
読後、すがすがしい気分になった。

ひめ日記も、これくらいドライに書いたほうがいいかしら?
美しいとか、好きとか、主観的な言葉って逆に伝わらないのよね。