高校時代の日記帳を読んだ。
本人は誰かに読まれることを想定して書いていないが、〇十年後の本人が読んだ。
内容のほどんどは好きな人の事である。
先輩や、通学路で見かける人や、小説の登場人物やアイドルなど、その時その時で移り変わる。
数学の偏屈な先生とクラスが対立したり
友人が緊急入院して代理で中夜祭実行委員長を務めたり
祖母が他界する前に何度か電話をくれたり
結構事件が起きているのに、添え物のような書きっぷり。
合唱コンクールで「流浪の民」を歌って2位になって悔しがったり
その年の体育祭で総合優勝して同級生達と「流浪の民」を歌いながら喜んだり
後輩から何かとプレゼントをもらったり
女子校生活もそれなりに充実していたことを実感した。
もはや他人のような過去の私だけど
「日記を書く」という習慣は、今の私に引き継がれてるのね。
「アイコ16歳」ならぬ、「ひめ16歳」の日記、もう誰にも読まれませんように。