ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

メロス、私をなぐれ

稽古に向かう途中、一平ちゃんと一緒になった。
アトリエに少し遅れて着いたのに、他には誰も来ていなかった。
一平ちゃんは怒って、鍵を持っているU嬢に電話した。
U嬢は今日、稽古が休みだと思っていたらしい。
一平ちゃんはU嬢にすごく怒った。
「ちょっと大家さんに鍵を借りてくるので、待っていてください」
と言い残し、去っていった。

それから、待っても待っても誰も現れない。
一平ちゃんどころか、他のメンバーも現れない。
(もしかしてだまされているんじゃなかろうか。
U嬢の言うように、本当は稽古がないんちゃうか。
これは私への仕返しかも。一平ちゃんの罠かも。)
メロスを待つセリヌンティウスのような心境になった。
心は疑いだらけだったけどね。

じきに一平ちゃんは戻ってきた。
他のメンバーも「遅れてすみません」とやってきた。

(メロスよすまぬ。私は何度も疑ってしまった。)
自分に後ろ暗い事があるから怖れるんやね。

写真は、いつも駅で買うガチャガチャが売り切れていて呆然としている大木氏。
200円も出して、あんな気色悪い蛙のどこがいいのやら。
(また、黒い心)