ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

雨天炎天

村上春樹の『雨天炎天』を読んでいる。
平成2年に発行された、
ギリシャとトルコの紀行文だ。

ちょうどギリシャ編を読み終わった頃、
トルコ人のオズさんに出会った。
(今読んでいる本が)「明日からトルコへ行く」
と言うと、とても喜んで
「感想聞かせてね」と言われた。

今、読み進めるうちに、頭を抱えている。
村上氏は黒海沿岸からトルコを一周しているのだが、
(アマスラ)「食事の後で町に出てみたが、見事に何もない町だった」
(サムスン)「まったくと言っていいほど面白みのない町である」
(ハッカリへの途中)「観ているだけで気の滅入るような町である」
(ハッカリ)「見るからにひどい町だ」
(ディヤルバクル)「ろくな思い出がない」
と、さんざんなのだ。

これでは、オズさんに何と感想を言えばいいのだ。
ばったり出会う事に少しビビッている今日この頃である。