祇園祭の山鉾は、「縄がらみ」という手法で組み立てられる。
わら縄でしばるだけ。
釘を一本も使わない。
毎年建てては解体するのだから、そうしないと持たないのだ。
演劇の舞台セットは時間短縮と強度を優先し、釘で打ち込む。
旅公演で3箇所ほど巡ると、板がボコボコになってしまう。
天保時代の材をここまで持たせるには、工夫がいるのだ。
せやけど山鉾って、縄でしばられただけの上に40人くらい乗るのだ。
それで引っ張って動かす。
辻回しの時のひずみも計算に入れて、縄がらみには遊びも持たせるそうだ。
職人技やなぁ。
乗る方も、信頼してな乗られへんなぁ。
写真は、船鉾の縄がらみの様子です。