「知られざる掲載誌~芥川龍之介にまつわる発見」講演会が近づいてきました。
私はスタッフとして参加しています。
聴講ご希望の方は、ぜひ事前にお申込みください。
芥川が書いた「三つの指輪」というお伽噺は、平成9年発刊の芥川龍之介全集第22巻に「三つの指輪」(仮)として、掲載されているのです。
第22巻は芥川龍之介の未定稿の作品ばかりを集めた巻です。
内容は、バクダッドを舞台にした不思議なお伽噺。
3人の人物が、アラビヤの魔神(ヂン)が作った魔法の指輪を貰うが、実際には指にはめずに幸せになるという短編です。
このたび、この噺の発表先が医学雑誌で見つかったので、今後は(仮)でも”未定稿”でもなく正式に全集に掲載されるのでしょうか。
けれど私としては物語の最後の3行が気になります。
この3人は実に気持ちの良い王様と妃と大臣ですが、最後の最後に端的に
「乱が起って~自ら食を求めるという様な境遇になった」と、
どんでん返しの出来事が書かれているのです。
本来はここもスペクタクルな物語にするつもりだったのでは?
というより、ここから指輪が活躍するんじゃないですかい?
まだ書き足りないんじゃないんですかい?芥川さん!
京都府立医科大学附属図書館 令和5年度特別開催講演会
『知られざる掲載誌~芥川龍之介 お伽噺にまつわる発見』
2024/3/22(金)15:00
京都府立医科大学図書館ホール(合同講義棟)
参加料無料 定員250名※事前申込制
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