ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

おばちゃんアピール

小学校と言えば、一日だけ甥っ子を迎えに行く事があった。

日本の小学生は一人で帰宅するが

アメリカでは、未成年を一人で行動させると捕まる。

一人で行動したことのない甥っ子2号、地理感のない京都で「迎えに来てほしい」とリクエストするのも、むべなるかな。

 

自転車で甥っ子1号と校門に着くと、

先生が「あら、1号ちゃん覚えてるわ!また学校来てや。中へどうぞ」と勧めてくれた。

帽子をかぶったまま、校舎の廊下へ。

小学一年生の教室は、賑やか。

終わりの会で、女子生徒が連絡事項を伝えている。

どこかで吐いた子がいるらしく、先生方が廊下で後片付けをしている。

甥っ子2号は私達にちょっと手を振り、ソワソワ。

終わった途端、生徒たちが廊下に飛び出してきた。

「おばあちゃん?」「おばあちゃん?」と口々に聞いてくる。

私は「おばちゃん!」「お・ば・ちゃん!」と悪ガキ子供達に修正。

人生で、自分の事を「おばちゃん」と主張する、初めての体験だ。

 

甥っ子2号は「お母さんのお姉ちゃん」と同級生に説明していた。

いつも私の事を「お姉ちゃん」と呼ぶのに、ちゃんと分かってるんやな。

「そしてこれは…」と1号を指差した途端、1号2号の喧嘩が始まった。

子供達の世界は、目まぐるしい。