小学校と言えば、一日だけ甥っ子を迎えに行く事があった。
日本の小学生は一人で帰宅するが
アメリカでは、未成年を一人で行動させると捕まる。
一人で行動したことのない甥っ子2号、地理感のない京都で「迎えに来てほしい」とリクエストするのも、むべなるかな。
自転車で甥っ子1号と校門に着くと、
先生が「あら、1号ちゃん覚えてるわ!また学校来てや。中へどうぞ」と勧めてくれた。
帽子をかぶったまま、校舎の廊下へ。
小学一年生の教室は、賑やか。
終わりの会で、女子生徒が連絡事項を伝えている。
どこかで吐いた子がいるらしく、先生方が廊下で後片付けをしている。
甥っ子2号は私達にちょっと手を振り、ソワソワ。
終わった途端、生徒たちが廊下に飛び出してきた。
「おばあちゃん?」「おばあちゃん?」と口々に聞いてくる。
私は「おばちゃん!」「お・ば・ちゃん!」と悪ガキ子供達に修正。
人生で、自分の事を「おばちゃん」と主張する、初めての体験だ。
甥っ子2号は「お母さんのお姉ちゃん」と同級生に説明していた。
いつも私の事を「お姉ちゃん」と呼ぶのに、ちゃんと分かってるんやな。
「そしてこれは…」と1号を指差した途端、1号2号の喧嘩が始まった。
子供達の世界は、目まぐるしい。