NetFlixで配信されているドラマ『国民の僕』が面白い。
ウクライナのゼレンスキー大統領が、コメディアン時代に作ったドラマ。
高校の歴史の教師が、ある日突然、大統領になる。
ウクライナの政治がお金持ちのオリガルヒによって支配されている状況、賄賂の横行、国レベルの借金、EU加盟への遠い道など、当時抱えている問題がよくわかる。
家族から「公共料金が上がった」とか「税金が」などと責められ、ベンチで寝たり、歴史上の人物(ジュリアス・シーザーやリンカーン、チェ・ゲバラ、アル・カポネなど)にそそのかされたり叱られたり励まされたり。
国会が騒がしい時は「プーチンが辞任したぞ」などと言って鎮めたりする。
EU加盟の間違い電話がかかってきて、「モンテネグロめ」と嫉妬したりする。
2015年から始まって第3シリーズまで。
2019年に本当に大統領になるまでに作られた、30分弱のドラマが49話。
今、私は第2シリーズを見ているけれど、字幕がだいぶ怪しくなってきた。
あれから信じられない戦争が始まって、現実がドラマを上回ってしまった。
美しいウクライナの景色も、もうない。
あぁ早く平和な日々に戻り、「武器をください」と言う代わりに、ひげをそって冗談を言うゼレンスキーさんに会いたいなぁ。