ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

病室コミュニティ

6人部屋で、私と一緒の日に入院したKさんは

「大腸?それなら私もやったわ。大したことないわよ」と言った。

その後「私は”たんのう”」と、とても渋い顔をした。

(大変そうですね…)と同情した。

彼女は私の前日に手術した。

 

私が集中治療室から病室に帰ると、2人の同室者から「おかえり~」と祝福してもらった。

1人は、抗がん剤のお試しで3日間の入院。

その日の夕方に「出所しま~す」と手首のバンドを切ってもらった。

胆嚢のKさんも、自立して座り、スマホをサクサク触っている。

「お元気そうでヨカッタです」と声をかけた。

「私、びっくりするくらい、前に入院したこと、ほとんど覚えてないわ」とおっしゃる。そして翌日、退院された。

 

なんや。覚えてないんか。

でも2人とも、「みんな、みなさんのおかげ。感謝感謝」と言っていた。

それは覚えておこう。

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