6人部屋で、私と一緒の日に入院したKさんは
「大腸?それなら私もやったわ。大したことないわよ」と言った。
その後「私は”たんのう”」と、とても渋い顔をした。
(大変そうですね…)と同情した。
彼女は私の前日に手術した。
私が集中治療室から病室に帰ると、2人の同室者から「おかえり~」と祝福してもらった。
1人は、抗がん剤のお試しで3日間の入院。
その日の夕方に「出所しま~す」と手首のバンドを切ってもらった。
胆嚢のKさんも、自立して座り、スマホをサクサク触っている。
「お元気そうでヨカッタです」と声をかけた。
「私、びっくりするくらい、前に入院したこと、ほとんど覚えてないわ」とおっしゃる。そして翌日、退院された。
なんや。覚えてないんか。
でも2人とも、「みんな、みなさんのおかげ。感謝感謝」と言っていた。
それは覚えておこう。