ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

米原主婦の半生記

5ヶ月をかけて執筆された講座の戯曲を朗読するために、米原滋賀県立文化産業交流会館へ。

 

講師はごまのはえ氏。

作品は6人の生徒さんによる6本。

写真から浮かんだ10分の物語。

そのうち1本は、主婦のKさんが書いた作品でした。

湖北の風習、嫁姑問題、世代の継承など”女って大変”をはらんだドキュメンタリー。

 

初見でちょっとコミカルに読んだら

「これは10年我慢してきて、初めて義母に意見した深刻なシーンなんです」とKさん。

休憩時間に、焼きサバや餅つきの風習や、嫁としてどんな苦労をしたか伺い、でも今は湖北が大好きで、ここから一歩も動きたくないという現状も聞いて、腑に落ちた。

 

発表会にはKさんのご主人や娘さんがいらした。

本番では真面目に、Kさんの気持ちで読む。

ご家族からは「ちょっと長すぎる」「主婦の気持ちが前に出すぎる」など感想を述べられたけど、ご主人は執筆段階で相談に乗ったり、娘さんは彼氏と発表会を聞きに来てくれるくらいだから、仲良し家族なんやな。

 30年かけて生み出された半生記に立ち会えて、光栄でした。

 

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