ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

百年のあくび

Kyoto 演劇フェスティバル第40回記念<特別企画>
合同創作劇「百年のあくび」を観に、京都府立文化芸術会館へ。

公募で集まった9歳から72歳の参加者50名で演じるのは
京都で育ち、
結婚して大阪に住み、
子供を育て、
親を看取り、
自分も老いて地獄へ行き、
再度生き返って東京で泥棒になった女性の人生の断片。

タクシーの運転手が「女は運転が下手や」と言ったり
弟の奥さんが義姉に言われる意味を考えすぎて京都に行くのを怖がったり
時代や土地の空気を反映していて、くすくす笑える。

普通に暮らした市井の女性の生き様は、愛らしく、切ない。
参加者の熱演に、客席の集中力も高まっておりました。