ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

コイントス

遺伝的には悪くないはずだが、どうも私は運動神経が悪い。
小学生の頃からコンプレックスだった。
舞台でも、悪さを発揮している。

前回「はひふのか」の公演で、コイントスのシーンがあった。
コインを投げて、裏表で先攻後攻を決める。
そのコインを、手の甲で受け止められない。
コインが転がって、どんくさいシーンになってしまう。

サチエさんのキャラクター的には「それでOK」となったのだが
なぜできないのか、暇があれば繰り返して検証した。
するといつの間にか、受け止められるようになった。

「いやいや、上手にならないでください」
と共演者から注意されたのだが、本当に上達してしまった。
逆に、落としてしまうためにわざとらしい演技が必要になる。

ホントは自転車に乗れるのに乗れない演技をするようなものだ。
わざとらしいのは笑えないので、普通にコイントスするシーンになった。

私の身体、いくつになってもなかなか思うようにならない。