ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

アメリカの医師免許

アメリカの医師免許取得の試験、USMLE
医学生及び卒業生であれば受験できる。
外国人もたくさん受験していて、合格率も高いらしい。
アメリカはたくさんの人種がいるので、医師も様々な人種が必要らしい。

そんなUSMLEの予備校(Kaplan)の方の話を聴きに、京都大学基礎医学記念講堂へ。
試験はStep1、Step2 (CK・CS)、Step3の3段階があり
今日はStep2CSの話。

Step2CSは模擬患者への問診から診察、カルテまでの一連の流れをテストするもの。
試験日は1日に12ケース行うらしい。
評価は、CIS(コミュニケーション)、SEP(英語力)、ICE(データ収集)の能力で判定される。

模擬患者は、ハリウッドの俳優、Mr.Rob Rumnockさん。
演じることで、一人の人生の役に立てるのが嬉しいと、自分がSPになった動機を話してくれた。
講堂で出演作品がたくさん流れた。
カウボーイ役、ギャングに殺される役、医者の役などの結構フイルムのお仕事されているようだ。
華々しい作品の後、患者用ガウンを羽織って、弱弱しく登場した。

模擬患者への診察は、希望者3人を募り、・History talking(問診) ・Physical exam(診察) ・Closing(まとめ)を分担した。

部屋に入るノックの仕方、問診の気遣い、病名告知の方法。
英語力のみならず、色んな仕草を評価される。
日本人の医学生が色々問診するのだけど、患者さんはしんどそう。

講評として
お腹が痛い患者さんに、問診が長引くのはいけないとか
足を開いて座る患者さんにはケープをかける配慮が必要とか、
診察結果の伝え方(模擬試験では「癌」と言って患者がショックを受けていた)についての注意などが述べられた。

日本でも同じことだろうけど、やっぱり文化も違う。
アメリカでも医師になるには、人間としてもジェントルじゃなきゃいけないぞう。