ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

親友>お導師様

知人のお父様の通夜へ。
会場が3つに分かれるくらい、大きな式だった。
参列者のお焼香の間、長々とお経を唱えていたお導師さまが最後にお話をされた。

お導師様とお父上は、親しいお友達だったらしい。
「最後に挨拶した時は、癌が発見された私の方が心配されていた」
と、ご自分の病状を細かく話してくださった。

それから、
「若い頃、お父上の家に泊めてもらい、飲み過ぎて2階から戻したけれど、奥様は何も言わず、片づけてくださった。
自分もその時は知らん顔をして失礼した」
という告白をされた。

ぶっちゃけ導師様やなぁ・・・。
お坊さんとしての立場より、お友達としての思いが勝っているスピーチだった。

奥様の立場としては、
(戻した話は初七日くらいにこっそり懺悔してくれたらいいのに)
と思ったんちゃうかなぁ。

いや、私のような参列者には分からない境地があるのかも、ね。