ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

庭上の一寒椿

植物園に、一輪だけ咲いていた、早咲きの椿。

中高と通った女子校に、校歌はなかったけれど
この歌をよく歌った。

庭 上 一 寒 梅
笑 侵 風 雪 開
不 争 又 不 力
自 占 百 花 魁

♪庭上の一寒梅
笑うて風雪を侵して開く
争わず又力(つと)めず
自ら占む百花の魁(さきがけ)♪

村松先生訳)
庭先の一本の梅の木、寒梅とでも呼ぼうか。厳しい風に耐え、冷たい雪を忍び、
笑っているかの様に、平然と咲いている。別に、誰かと争って、無理に一番咲きを
競って努力したのでもなく、自然にあらゆる花のさきがけとなったのである。まこ
とに謙虚な姿で、人間もこの寒梅のようにありたいものだ。

SMAPが歌う前から
♪この中で誰が一番かなんて、争うこともしないで
バケツの中誇らしげにシャンと胸を張っている♪
の精神は、知っていた気がするなぁ。