ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

臭い力

稽古場で、いきなり異臭が発生。
汗をかいた足の裏のような、
牛乳を拭いた雑巾のような・・・。

原因は、稽古場にあった机。
その机を稽古のために動かした途端に、臭いスイッチが入ったようだ。

「くさっ!」
「くっさ~!!」

皆がもだえ苦しむ。
そして笑う。
あまりに臭いと、笑えてくるのはなぜだろう。

キョーレツなパンチを受け続けている感じ。
見えなくてもこんなに影響力があるなら、
異次元だってあの世だって信じられるような気がしてくる。

机には何も入っていない。
表面が臭うようだ。

稽古場の管理の方を呼ぶ。
「とにかく臭いんです」
管理者「は?どういうことですか?」
「とにかく来てください」
管理者「くさっ!これはヒドイですね」

鼻が慣れかけていた私達より、新鮮に驚いてもらった。
その新鮮さが知りたくて、池川貴清君(悪い芝居)は、一旦部屋を出てまた入ったりしていた。
もう、行動の意味が分からない。
でもオモシロい。