ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

イラスト祇園祭

今年の祇園祭で愛読しているのはこれ。

『イラスト祇園祭

下間正隆さん 文・絵

下間先生は京都第二赤十字病院のお医者さん。
『まんがで見る手術と処置―カラー版 (エキスパートナースMOOK14)』の著書は、図書館でもベストリーダーを誇る。

この絵がたまらなく愛らしい。

太子山のむっちりとした聖徳太子のお顔。
月鉾のウサギの表情の差。
天岩戸の前でカケコーと鳴く鶏。

解説の切り口も、普通の祇園祭本とは違っている。
函谷鉾の前懸「イサクに水を供するリベカ」のお婿さんが、後ろの方に描かれているとか。
保昌山の平井保昌は左近の梅の花を盗んだ後、北面の武士に見つかってもとどりを射られたとか。

写真がないのにすごくよく分かる。
下間先生は以前、「ミッフィーの色合いを研究した」とおっしゃっていた。
それがここにも生かされてるのかな?
とにかく一家に一冊、おススメです。