ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

幸福論と女鉾

平成女鉾清音会の賛助会員さんを交えての新年茶話会の準備。
会長挨拶を考えねばならない。
お正月に見た、「幸福論」の話をしよう。

Eテレの『 「100分de幸福論」~世界の名著から幸福とは何かを考える』という番組をぼんやり見ていた時、女鉾とリンクするところを感じたのだ。

ヘーゲル精神現象学」によると
人間がどのように成長、進化して幸福を得てきたか、を哲学面から解説すれば

1.人間はまず、競争に勝つことにより承認欲求を満たし、幸福感を得ていた。
2.次に、競争することがばかばかしくなる。競争に振り回されることは不幸であるという価値観が生まれた。
自分が納得できればそれでよいではないか、という自己承認による幸福を見つけるようになった。
3.しかしながらのちに、やはり誰にも理解されずに自分だけでやっていくこと…他者に認めて貰えないのはつまらない。「孤独」は不幸である、という意識が芽生え、自分だけではなく、誰もが認める、普遍的に「良い」ものを求め、創造するために行動していく。

結局は、他者と「確かめ合い」「尋ね合い」ながら「良いもの」を追求し、普遍性を求めていく。
そのことに幸福感を覚えるようになっていく。

これって、平成女鉾清音会の活動に携わるみんなに当てはまるんじゃないかしら。
平成女鉾は祇園祭への参加を発信している。
それは世界にも未来にとっても、きっと良いこと。
お祭の神様にも喜んでもらえること。
という信念を持っている。
「普遍的に良いものを皆で探り、追求する活動」に当たるのではないかしら。
そして、そんな活動に携わる私達は高度な幸福をもらっているのではないかしら。

今年も大いに話合い、活動していきましょう。