ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

少年王 マヨワ

ニットキャップシアターの『少年王 マヨワ』を伊丹アイホールで観た。
観たのは日曜日だったけど、壮大すぎて感想がまとまらない。

団地で暮らす兄弟が遭遇する様々な出来事。
「マヨワ」というのは「目弱」クンという、古事記に出てくる少年らしい。
『少年王マヨワ』は団地で繰り広げられる古事記の世界、と言いましょうか。

子供の世界は不思議な事を不思議なままに受取れる。
化け物に襲われたり
味方だと思っていた女の子が敵の大将だったり
理不尽に殺したり。
子供には大人には聞こえない声が聞こえて、見えないものが見えるのだ。

団地のそばにあるマヨワの丘では、死んだ人や鹿やイノシシがよみがえっている。
私の子供の頃にも、マンションの外側にそんな秘密の場所があったなぁ。
そこで王様やお姫様になって遊んだなぁ。

親しい人達を何人か見送った年になると
マヨワの丘であの世の人達に会えるなら嬉しいなぁと思える。

東京公演もあります。
色んな想いがよみがえります。
ぜひぜひご覧ください。