ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

広島に原爆を落とした日

広島には川が6本も流れている。
川沿いを歩いていると、慰霊碑がたくさん立っている。
一緒に歩いていた飯坂美鶴妃嬢の表情もどんどん沈んでいく。
平和について考えないではいられない。
「なんで広島に原子爆弾落としたんやろねぇ?」

劇場の向かいにあった区立図書館で調べてみた。
アメリカの資料によると
・コンクリートと木造の建物が密集した都市であること
・これまでに戦闘機による爆撃で焼け野原になっていないこと
・天気が良い日が続くこと
などの条件が並べられていた。

日本のどこにでも落とされる可能性があったって。
皇居周辺や京都も有力候補だったらしい。

ホテルから劇場に行くまでの万代橋も
柱や荷台車の影が残ったとあった。
その影の方向や長さで、爆弾が投下された方角や距離が分かったそうだ。

広島の地や人の温かさに触れるにつれて
人間がすることの恐ろしさも感じるのです。