ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

花男の屋台BAR

神社のねきでやっていた屋台BARが良かった。
豊富なカクテルの品揃え。
オール500円。
でも寒いので、客は皆、ホットワインをオーダーする。

マスターが「あいよ」と作ってくれる。
鍋に火をかけ、シロップやスパイスを入れて煮る。
最後にレモンを浮かべて本格的。

マスターは耳の下に絆創膏を貼っている。
松本大洋の『花男』にそっくり。
プロの風情。

かかっている曲が渋かった。
新井英一という歌手らしい。
北島三郎の弟子だったけど、ブルース歌手に転向したんだって。
♪ざわわ、ざわわ、ざわわ♪
と、さとうきび畑を延々と歌っていた。

普段は淀屋橋で「閑古鳥」というレコードBARをしておられるそうだ。
人気になることを拒否している店名やん。

「ほんまは100円」と言われたピーナッツを口に運びながら
花男さんの絆創膏のワケについて、まったり考えた。