ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

くじけないで

朗読教室の受講生さんから、次に読みたい本として預かった

「くじけないで」 

栃木県在住の柴田トヨさんによる詩集。
1911年(明治44年)生まれ。
この詩集を発刊された時は99歳。

軽い気持ちで、大きい文字を追っていたけれど
次第に惹きこまれる。

  私 辛いことが
  あったけれど
  生きていてよかった

なんて、99歳の説得力に敵うものはない。

後半、「こおろぎ」という詩を読んだ後、
本を伏せてむせび泣いた。

なんて悲しい。
なんてかわいらしい。

黙読でこんなことなら、
朗読なんて、
とてもとても。