ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

厩火事

いやはや何とか、落語デビュー。
「焼酎亭一門の末っ子です」と
先輩を「兄さん」「姉さん」呼ばわりしたら
「そんなプレイ今日しかできひんから、せいぜいやりなはれ」と
七夕姉さんに笑われました。

落語をやると決めたその日から
何度も逃避しかける自分を追い込みながら、
やっと覚えたら稽古を返したくなくなるという習性。

師匠についたわけでもなく、誰かの口調を真似するわけでもなく、台詞ベースですからね。
かなりな小劇場流だと思います。
17分間の一人劇場です。

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昼日中から家でお酒を飲んでる亭主の竹と
7歳年上の女房、髪結いのお咲さん。
ツンデレな夫婦愛に巻き込まれる兄さん。
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「新しい『厩火事』を見たわぁ」と乱夢姉さんに言ってもらいました。
よかったよかった。

けれど「好き。離れない!」というところは、乱夢姉さんのアクションを頂戴したのです。

台詞のポイントは「好き」の前に、小さい「ン」を入れることです。
一呼吸、気持ちをためて
「ん好き!」
と言います。

これがやりたかったのです。
他にも好きな台詞はたくさんありますが、
こんなことが堂々と言える落語って、いいわねぇ。

大雨の中、足をお運びくださったお客様
遠くから応援(心配)してくださった皆様
本当にありがとうございました。