ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

いっぽん桜

週末、ご招待いただいた。
お町内の小学校グラウンドに一本だけ桜があるらしい。
その下で学区のお花見をするんだって。
そこで「朗読をしてほしい」との依頼。

せっかくなので、桜にまつわる題材にしようと本探し。
図書館で蔵書検索。

梶井基次郎桜の樹の下には
屍体が埋まっている・・・。

坂口安吾桜の森の満開の下
京からさらってきた女が生首を所望し、山賊が引くほど首遊びに耽る・・・。

う~ん。暗い。
恐い。
これじゃ花冷えが余計寒くなっちゃう。

大西伝一郎「桜物語」
吉田足日「さくらさひめの大しごと」
かとうゆうこ「さくらのひとりごと」

絵本を読むにはお客さんの年齢層が高いような・・・。

結局、「桜」をテーマの時代小説に決めた。

なかなか渋い内容である。
ただ短編とは言え、長い。
1章で20分。10章まであるから、単純計算で200分。
これをショートバージョンにする。

バッサバッサカットしたけど、20分強。
江戸の話なので、京都弁では口が重い。
もうちょっとテンポよくしなきゃ。
もっかのBGMは江戸落語です。