ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

真ん中の町

東京ミッドタウンは、えらく広かった。
オフィスもホテルも公園もお店もマンションもホールもスケートリンクまであるらしい。
迷いに迷いながら、ビルに着いた。

ビルの1Fに美しい受付嬢が3人。
「おはようございます」と声をかけてくれる。

→あのう『マチオモイ帖』展に行きたいのですが
ビルがオフィスすぎて、本当にここでやっているのかも半信半疑。

「左手のエレベーターで5階です。恐れ入りますが11時からになりますので、あと1時間ほどお待ちください」
その1時間、どう過ごしたら良いかまで教えてくれた。
FUJI Filmギャラリーは開場している。
地下にカフェもあるそうだ。

気が利く美人さんだ。
ただ私には、美しすぎると皆さん同じ顔に見えてしまう。

展示を観た後、また受付で質問した。
赤坂駅はどちらですか?
すると
「『マチオモイ帖展』はいかがでした?」と聞かれた。
あぁ、朝に教えてくれたのはこの人だったのか。
→すごく良かったですよ。バラエティに富んでいて一つ一つが深いんです。
「私も行こうかと思ってるんです」
→ぜひ。時間もゆっくり取った方がいいですよ。

そして、千代田線なら赤坂駅よりも乃木坂駅の方が近いことを
地図で教えてくれた。
そこに来て、やっとこの女性の顔がはっきり見えてきた。

人間的な触れ合いは大事だな。
その人のパーソナリティが分かると、輪郭がはっきりしてくるもの。
マチオモイ帖展の冊子達みたいにね。