ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

朗読劇アカデミー卒業公演

京都熟年朗読劇アカデミー卒業公演。
皆さん、おしゃれして本番に臨んできた。
いつものようにストレッチや発声練習をみっちりさせてごめんなさい。

前日の私は午前4時まで準備していたのだけれど
ある生徒さんは「緊張して朝4時に起きちゃったわ」と言っていた。

段取りやゲネリハを重ねるうちに、皆さんの顔がどんどんしっかりしていくのが感じられた。
適度にリラックスもして、声も読み方も柔らかい。

18人中、色々な事情で出演できたのは16人だったけど
中にはレッスン初日から見違えるように生まれ変わった方もおられた。
「声だけじゃなく、気持ちが開放できたのよ」とおっしゃっていた。

皆さん熟年なので、色をつけるというより、色をしっかり持っておられる。
4か月8回のレッスンでそれを引出し、表現に結び付けられたのは成果でした。
最後にカーテンコールで皆さんのフルネームを紹介したら、
「よく覚えられたわね~」と感激していただいた。

終演後、
「”お腹から声を出す”というのがよく分からなかったけど、先生の授業はよく分かったわ」
「毎回この3時間だけは日常を忘れて集中できたの。本当に楽しみだったのよ。これからどんな楽しみを見つけようかしら?」
などと感想をいただいた。

正直、講師なんて初めて受けた依頼で、「先生」と呼ばれるのにいささか抵抗もあった。
自分の説明はイメージが先行して、どのくらい受講生さんに伝わるのかも自信がなかった。
毎回ヒヤヒヤしながら準備をして、終わるとグッタリ。
授業後のアンケートを見るのさえ恐かった。

でも受講生さん達はとても明るく、頭が良く、
私のイメージをよく理解し工夫してくださった。
仕事としてのみならず、人生の色んな勉強にもなりました。

早速、新年会のお誘いもいただいたりして。
なんだかこれからもご縁が続きそう。
本日いらしたお客様、スタッフおよび会館の皆様
ありがとうございました。