民俗学の先生とお話。
以前芝居の上演中に起きた怪奇現象の話をしたら
「幽霊の芝居をする時はお参りに行ったらいいですよ」
と教えてくださった。
「京都なら、貴船神社がいいかな?」
―え?あの近辺は、わら人形があると聞きましたが?
「うん。私も学生時代、ろうそくを頭につけた女の人を見たよ」
―げ、現場をですか?
「人に見つかったら呪詛が成就しないから、殺されると思って必死に逃げたよ」
貴船の神様、呪いも引き受けるけど、
予防にも有効なのかしら?
祇園祭だって、もともとは怨霊に鎮まってもらうように始まったのに
いつの間にか災厄退散してくれる神様になってるものねぇ。
一見反対に見える神様が、逆にご利益があるのかもしれない。
今度幽霊の芝居をする時は行ってみようかな?
でも丑の刻に行くのは絶対やめておこう。