『ラヂオの時代』展を観に、京都工芸繊維大学、美術工芸資料館へ。
このたび谷川俊太郎さんからたくさんのラヂオの寄贈を受けたらしい。
今日は対談もあった。
谷川俊太郎さんは詩人だけれど、ラヂオのコレクターでもあるそうだ。
ラヂオの魅力は、「プロダクト・デザイン」だとか。
科学と芸術の出会いというか、
極限の簡素な機能美。
「俳句に通じる美しさです」とのこと。
また、ラヂオの魅力はそこから流れてくる「声」だとか。
オーストラリアやカリフォルニア、遠くの声が聴こえてくる。
内容よりもオープニングのメロディやアナウンサーの声、
それだけで嬉しい
などと語っておられた。
iPodやパソコンも使うけれども
チューニングを合わせるまでの時間や
足を使って求めた土地の思い出は
「今のディジタル機器やネットオークションでは味わえないでしょうねぇ」と
おっしゃっていた。
詩だってもともとは声だった。
ラジオに関する詩も音読してくれた。
もうね、
途中から谷川俊太郎さんのチャーミングさに参ってしまいました。
資料館に並んだラジオ135点は、
なんだか金庫やトースターやチョコレートみたい。
後ろから見ると、真空管が並んでいる。
谷川さんの詩によると、音が出るときは少し熱を持つらしい。
ダイヤルの後ろ側がほんのり明るくなるらしい。
機械なんだけど神秘的で、なんだかジーンとしましたよ。