ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

ダメ後輩

先日観た『楽屋』は、生瀬さんが演出だったのだ。
「今度、女4人芝居を演出するねん」と聞いた時、
私は思わず「絶対観に行きます!」と答えたのだ。

だって劇団時代はこってり絞られたんだもの。
女にお笑いはできるのかって、私もずいぶん悩んだもの。
今の生瀬さんが女性(しかもアイドル!)に
どんなコメディを演出するのか、観ないでおられるか。

だが東京情報には疎い私。
うっかりしている間に、もう初日を迎えて20日くらい経っていた。
しかもチケットはプレミアムものらしい。

「うわぁ~!うかっとしてた!チケット、もちろん完売ですよねぇ?
1枚でも無理ですかねぇ?おまけに私、土日しか行けないのですが」
と、無理を承知でお願いしてみた。
2日ほど返答がなかったので、もう諦めて週末の予定などを立てて
仮眠していた時に電話が鳴った。

「あっ、どうなりました?」と寝ぼけながら聞くと
「6月6日の昼なら」との事。
とっさに週末のキャンセルや新幹線のチケットの事などが頭をよぎった。
「あ~、その日は行けるかな?う~ん、行けると思います。まぁ、なんとかして・・・」
と、もぞもぞ言っていると

「お前が頼んだんやろ?!」

とドスの聞いた声が響いた。

「は!はい!行きます!行かせていただきます。
たぶん行けると思います。行けるんじゃないかな?
・・・あれ?・・・」
向こうはシーンとしている。
「わ、私、どうしたらいいですか?」
「ほな、日詰の名前で予約しとくし」
事務的な声で、電話を切られた。

いやぁ先輩はいつまでたっても先輩やね~。
と言うか、しごかれた後輩はどんなに時を経てもダメ後輩に帰ってしまう。

お芝居には、生瀬テイストが散りばめられていました。
アイドル達も、しっかりカッコよく笑わせてくれました。
ダメ後輩も、いつか認めてもらう日が来るまでがんばるぞ!
と、秘かに決意した2009の夏でした。