マレビトの会『声紋都市ー父への手紙』を観に、伊丹アイホールへ。
今回は作・演出の松田正隆さんが、
”私なりの方策で父を弔いたい”と、作った演劇らしい。
芸術性が高い、というか、いわゆるアングラな劇団だけど
誰よりも、最近父を亡くした私が、作品の声を感じられるんじゃないか、
とドキドキ観た。
長崎に住む、本当のお父さんの映像と舞台上の俳優が
シンクロしたり乖離したり。
映像は淡々と進むけど、舞台では非現実なシーンが繰り広げられた。
人によって、お父さんとの距離感は色々なのね…と思った。
疑問を持ったり、否定したり、憐れんだり。
そして自分ものたうち回っている。
私が父の棺に入れた手紙は、
もう少し、ラブ・レターぽいものだった。
内容は二人だけの秘密だけどね。