ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

ぶんぶく茶釜

来週は、父の四十九日の法要をする。
親戚が25人集まる。
決して大家族ではない我が家にとっては、大ゴトである。

靴の置き場の確保、コートかけの確保、
仏壇の配置、棚の移動、電気傘の掃除、ホットカーペットの調達。

父の看病直後のドタバタでは(しょうがない)ですませていた家も
今回は準備の余地がある。
これで20人くらいは座れるやろか・・・。

母が「こんなんあるんやけど・・・」と出してきたのは
屏風と炉と釜、柄杓、etc.
こ、この期に及んで茶道具ですか?!

だがシュンシュンと沸く鉄釜は、
何とも言えぬ落ち着きを取り戻させる。
釜から汲んだ湯は、鉄分を含んでほんのりおいしい。
炉には、香を入れるポケットまでついていて
源氏物語の『匂宮』は、
香を焚いて着物に移してたんやで」
と風流な話になる。

これ、採用しましょう!

そんなわけで和室には、仏壇と茶道具が鎮座しています。
四十九日当日、釜がシュンシュンしているかどうかは、
親戚一同の体積にかかっています。