ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

夜の子ども

実家に帰ると、最近は母と枕を並べて寝ている。
同じ部屋に寝る方が、暖房も効率がいいから。
だけじゃない。

昨日は心細くなって2度も起こしてしまった。

一度目は、誰かが入って来たような気がしたから。
玄関で、ガサゴゾ音がしたのだ。
パソコンを打っていた私は思わず「母さん」と駆け寄った。
すでに床に入っていた母は「鍵をかけてるから、大丈夫」と言った。

二度目は、地震が来たから。
揺れている最中「母さん」と声をかけた。
母は「大丈夫、大丈夫」と言った。

父が亡くなって、色んな人に「お母さんを助けてあげてね」と言われるが
頼っているのは私だ。
情けないけど、まだまだ子供だわ。