ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

冬の絵空

『冬の絵空』を観に、サンケイホールブリーゼへ。
『冬の絵空』は劇団そとばこまち時代、
演出を変えて3度も上演した作品だ。
一度目は、劇団アトリエで。
二度目は、近鉄劇場で。
三度目は、道頓堀中座と下北沢本多劇場で。
忠臣蔵を軸に、嘘にがんじがらめにされていく人々や時代を描ききった、
見事な作品だ。
今はフジテレビのプロデューサーになっている
小松純也氏の処女作である。

観劇中、
台詞のひとつひとつが体に沁み付いているのを感じた。
(あぁそうだった、そうだった)と
決め台詞や話の深い深いところを確認した。

今日は、同期だったK嬢と観に行った。
2度目の近鉄劇場では
お互いがどんな役をやっていたか覚えていない。
上演中はカツラや着物早替えのため、
床山さんと衣装さんの部屋を走り回っていたものね。

終演後、「ダメ出しを聞くぞ」と言う、生瀬さんや八十田さん達と食事。
色んな話で盛り上がる。
帰れなくなって、「生瀬さん、私の台詞覚えにつきあってください」と言うと
「あほか」と言われた。
久しぶりに元座長に叱られて、嬉しい。