ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

ピンクプラザの思い出

実家に帰省。
グリーンプラザがピンク色になっていた。
ありえない。
ピンクプラザじゃないか。

グリーンプラザは、JR高槻駅前のテナントビルである。
私の大学時代は時計屋、布地屋、健康食品屋などが入っていたが
空室も目立ち、シャッターの閉まった店も多かった。
ゆえに、ここのトイレ(特に3階)はいつもすいていた。

そんな寒々しいトイレで、私は
「そとばこまちの日詰さんですね?!」
声をかけられたことがある。

西武百貨店か、松坂屋デパートで会えたら良かった。
「いやぁプライベートなんだけどね」と気軽にサインにも応じられたかもしれない。
(いや、サインは求められてないけど)
こんなローカルな、かなりの”トイレ通”しか知らない場所で
お客さんに見つけられることの恥ずかしさよ。

「は、はいすいません」と、
手を洗うのもそこそこに逃げ出した。

それ以来、その3階トイレへは足を踏み入れていない。

劇団そとばこまちを辞めて7年、
今彼女に会っても、もう気づいてもらえないと思うけどね。