IモートがNYへ帰国する日。
伊丹空港まで送る。
出発ゲートで
バイバーイ
バイバーイ
と、何度も手を振り、涙が出そうになる。
その後展望デッキへ上がり、JALの飛行機を探す。
搭乗時刻ギリギリにボーディングブリッジを急ぐIモートの姿が見えた。
JAL羽田便は、アレだな。
雨が降っていたので、傘を差しながら出発を待つ。
マツ。
松。
雨は相変わらずキツイ。
牽引車がゆっくり滑走路に押し出す。
飛行機はやっと自力で滑走路を走り出した。
「バイバーイ」と、
見えているか見えていないかの
機内のIモートに手を振る。傘を振る。
それから、その階にあるインテリアのお店に入る。
伊丹空港ならではの広々したショールーム。
さっきから気になっていたのだ。
ものすごい集中力でセール品を見ていたら
目の端をさっきのJAL便が飛び立っていった。
あぁ、ここや。
手を振るべきポイントは。
このタイミングなら、屋上で見送る私が見てもらえたかもしれへんのに・・・。
情が物欲に負けてしまった。
だが後で確認すると、Imo-toはちっとも地上を見ていなかったらしい。
たは~。
涙もろくてドライなのは、血筋やね。