ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

展望デッキにて

IモートがNYへ帰国する日。
伊丹空港まで送る。

出発ゲートで
バイバーイ
バイバーイ
と、何度も手を振り、涙が出そうになる。

その後展望デッキへ上がり、JALの飛行機を探す。
搭乗時刻ギリギリにボーディングブリッジを急ぐIモートの姿が見えた。
JAL羽田便は、アレだな。
雨が降っていたので、傘を差しながら出発を待つ。
マツ。
松。

雨は相変わらずキツイ。
牽引車がゆっくり滑走路に押し出す。
飛行機はやっと自力で滑走路を走り出した。

「バイバーイ」と、
見えているか見えていないかの
機内のIモートに手を振る。傘を振る。

それから、その階にあるインテリアのお店に入る。
伊丹空港ならではの広々したショールーム
さっきから気になっていたのだ。
ものすごい集中力でセール品を見ていたら
目の端をさっきのJAL便が飛び立っていった。

あぁ、ここや。
手を振るべきポイントは。
このタイミングなら、屋上で見送る私が見てもらえたかもしれへんのに・・・。
情が物欲に負けてしまった。

だが後で確認すると、Imo-toはちっとも地上を見ていなかったらしい。
たは~。
涙もろくてドライなのは、血筋やね。