ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

春日祭

道を歩いていると、提灯に灯が点っていた。
これは。
祭の匂いがする。
曲がってみると、露天がずらっと並んでいた。
導かれたのは、春日神社。
お神輿が2基、
拝殿の回りをホイットホイットと差し上げられていた。

その後、おそらく”御霊移し”的な神事が行われた。
お神輿から神殿に、神さんの魂が還らはるのだ。
祇園祭の御霊移しは厳かに、暗闇と静けさの中執り行われるが、
こちらの御霊移しは、手拍子の中、宮司さんが走って持って行かれました。
なんてあっけらかん!

帰り道、後ろから「何年か前はこの曲がり角で焼きそばを売っとったんや」
「でかい鉄板と神輿に挟まれて、熱かったのう」などと
担ぎ手さんらしき集団の会話が後ろから聞こえてきた。
私を追い越した担ぎ手さんは
お尻をばっちり出した、ふんどしスタイルだった。
(担ぎ手スタイルには、ふんどしバージョンと股引きバージョンがあるのだ)

(その格好で鉄板に触れたら、そら熱いやろ)
と、目を伏せながら思った。