ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

狂気の沙汰

平成女鉾清音会が、取材を申し込まれる。
記者「どこの山鉾に聞いても、
『平成女鉾が祇園祭に参加できるのは到底無理でしょうな』
と言われます。貴方達はどう考えてるのですか?」と聞かれる。

まずは信頼を獲得するためにも、
50年100年先を見据えて活動を続けて行くこと。
でも1000年の歴史を持つ祇園祭の後追いをしていては、
いつまでたっても追いつくのは無理でしょう。
そもそも祇園祭が興った本来の形はどうだったのか。
反骨精神、自治のこころ、新進気鋭、身分を問わず参加する喜び
このスピリットを忘れて、祇園祭は盛り上がりません。
私達は祇園祭の根本の精神を持っています。
周りから「無理だろう」と言われるほど、燃えるのです。
平成女鉾清音会は地縁、血縁に関わらず誰もが参加できるなど、
未来の祇園祭へ先回りして、新しい発想で巡行参加を目指します。
などと、会長と熱く語る。

一般の人が聞くと、狂気の沙汰だろう。

記者「では平成女鉾清音会の活動は、既存の山鉾に対する挑戦状ですか?」
と問われ
「いいえ、何と言うか・・・招待状です」と答えたTさんが頼もしかった。

こんな不遜な団体、本当に記事になるのかなぁ?
記者さんを信用して、楽しみにしていよう。