家にある大入袋を開けた。
大入袋は公演の打上げで
お客さんがたくさん入った時にだけ配られる
ポチ袋である。
本当はもらってすぐに開けた方が、験がいいらしい。
次のお客さんが入ってくるからだって。
でも私はなんとなく、もらったまま貯め込んでいたのだ。
まぁ出る出る、5円玉。
ふと、銀のコインが転がり出た。
あれ?50円玉?!
袋を見ると、2003年に行ったニットキャップシアター『愛のテール』である。
この時は、アートコンプレックス1928で808名入ったのだ。
制作の板橋薔薇之介氏が喜んで
「僕の腹に書いてください」と京大の隅で808と書かされたことを覚えている。
普通の10倍もの金額。
こんなところに奮発しちゃって。
(打上げは京大西部講堂で、虫に刺されながら細々だったのに)
大ホールからすれば大した数ではないかもしれないが、
劇団員も客演陣もお客さんも上向きで
とっても楽しい公演だった。
4年前の大入袋は忘れてはいけない気持ちを教えてくれた。
やっぱり袋は開けなあかんね。
150円の臨時収入と共に、しみじみ感じました。