今日は長刀鉾の町会所に上がって、じっくり。
懸装品やら稚児衣装を見た。
写真は見送の裾についている房金具。
『鉄線花と虫尽し』天保7年(1836)山城屋彦兵衛作。
蝉やら蝶やらトンボやらイナゴが彫ってある。
爛縁金具にはナメクジもいる。
どれも妙にリアルで、美しいと言っていいのかどうか、微妙なところ。
天保時代のアーティストも、パンクだわ。
また、天幕の裏地にびっしり刺繍がしてあるのにも驚いた。
見えないところのお洒落。
なんたる贅沢!これぞセレブ!
古いものを守るのは、保守的な印象を受けるけど、
製作当時の町衆の心意気は、非常にアグレッシブだったのだ!
手間隙かけて、大胆な美術品を作っていたのだ。
ビバ!日本の美!