ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

カラー分析

朝日新聞の記者さんが、平成女鉾清音会の取材見学に来た。

問合わせは以前からあったのだ。
私達も「取材の印象は、着衣の色で変わるものよ」とはりきり、
赤・・・積極性、説得力をアピールするには鮮やか過ぎない赤を一色取り入れる。
ピンク・・・健康的な淡いピンクは相手の気持ちをワクワクさせる。
黄・・・黄、クリーム色はコミュニケーションの色。
青・・・淡い青のシャツは信頼感や知的な雰囲気を醸し出すのに有効。
など、カラー心理分析がFAXで回ってきたりしたのだ。
五役それぞれ普段着ないようなカラフルないでたちをして、待ち構えていたのだ。

だが気負いも去り、すっかり油断した今日になって記者さんが突然来られた。
私も地味な抹茶色のポロシャツで対応してしまった。

「人生ってこんなものよ」と、五役の一人がつぶやいた。