撮影帰りの車で、カメラマンの方の苦労話で盛り上がる。
フイルムカメラとデジタルカメラでは、気をつけることが違う。
フィルムの場合、光量の具合、ピントが合っているかなどは、現像しないと分からない。
たくさん撮ればフイルムのお金がかかる。
それに1つのミスが大変なことになる。
ある時、カメラマンのアシスタントが、撮り終えたフイルムを反対側に巻き上げてしまい、すべての撮影分が無に帰したことがあったらしい。その時は大がかりなセットを組んだ撮影だったため、やり直しに何千万円もかかり、真っ青になったそうだ。
デジタルカメラになると、その場で出来上がりを確認できるし、枚数の問題もなくなり、ずいぶん楽になったそうだ。
だが撮影後、データの管理には神経を使う。
以前、編集さんの手が静電気を帯びていて、データが一瞬にして消えたことがあるらしい。
予防には、できるだけ早い時点でバックアップを取り、SDカードを抜き差しする場合は手を洗ってから行う、と言っていた。
苦労して撮影した記録が消えてしまうなんて、想像しただけでも血の気が引くわ。
プロの世界は、見えないところで大変ねぇ。