ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

瓢竹庵

松尾芭蕉さんは、伊賀市出身らしい。
柘植説と伊賀上野説があるけれど、町村合併でどちらも伊賀市になったそうだ。


旅を重ねた俳人のお墓は大津にあるけれど
遺髪を愛染院の故郷塚に埋葬したらしい。

そこに咲いていた、紅白梅。
先祖帰りで、芭蕉さんが帰って来ておられるのかもしれない。


数ならぬ 身となおもひそ 玉祭り

この文字を記した女性にも、物語がある。

ここに瓢竹庵という茶室がある。
にじり口を入ると、芭蕉さんの像がお出迎えしてくれる。
夜のお茶を一服戴いた。


いがグリオのお福茶碗。

椿のつぼみ、柱、釜、茶碗、天井、すべてに物語があって
文化、歴史、化学、植物学、地理、奥深く広がるお茶席の宇宙。
とても良い時間を過ごさせていただきました。