ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

お墓のハシゴ

子供の頃から、お正月は墓参りで始まる。
朝一番に父と妹と叔父と車に乗り、墓参の後はホテルでコーヒーを飲んで帰宅していた思い出がある。

日詰家のお墓は山の中腹にあるので、徒歩で行くのは結構大変。
父が入院していた時には「墓参り行ってきたよ」と報告すると「ありがとう」と言ってくれた。

今年は母とお墓のハシゴ。
母も「ここまでお墓参りに来るのは結構大変やわ」とつぶやいている。
思いがけず私達が日詰家のお墓参りの一番乗りだったようで、
お花もお水もまだお供えしていなかった。
すると母が「シキビなりともお供えしないといけない」と言いだした。

私はお参りしただけで充分だと思ったけれど
山を下りた辺りに一対1300円でしきびを売っていたので、買い求めてまたお墓へ。

父が「ありがとう」と言ったように聞こえた。
お正月から良いことをしました。